雑種のポメラニアン

フリープログラマーの日記とか人生観とか綴るよ

技術評論社の「プログラマのための(最新)著作権法入門」という本で請負開発した場合のソフトの著作権について調べてみた

本書は平成3年に発売された本なので20年前の本であることをお断りしておきます。
(と同時に、本はいつか古くなるんだから書名に「最新」とか入れるのはやめてもらいたい!)

調べるきっかけとしては、今年の2月頃に「請負」でRuby on Railsの仕事を発注されたのですが
途中で「やっぱPHPにする」と方針を変えられて、おジャンになった仕事がありました。
その時の作業履歴を自分の実績としてウェブに公開していたら
先方から「それはうちの物だから公開をやめろ」と苦情が来たのですが
「1円もお金もらってないからこれは私の資産です」と
明言して先方の社長に納得してもらったという経緯があったからです。

その意見が正しかったのかどうか興味があったので
20年前に買った著作権の本を引っ張り出して調べてみました。

ネットで法律に関する情報は多々ありますが
素人意見は当てにならないので
この記事がそうならないようになるべく本書から抜粋します。

ユーザとの間で、ソフト開発請負契約を締結しました。
(中略)開発したソフトの著作権は誰に帰属しますか?

(P229)
結論から述べれば、開発したソフト(以下、「プログラムといいます)の著作権は、原則的にはプログラムの開発会社に帰属します。
ここに関しては「請負開発ってプログラムを開発して納品するもの」だと思っていたのですが
説明によると
請負契約というのは、請負人が注文者に対して「ある仕事の完成」を行う法律上の義務を負担する契約です。
だそうです。
請負契約って仕事の完成の契約であって
イコール成果物の譲渡ということにはならないのですね。

なお、「法人の従業員がプログラムを開発した場合、そのプログラムに関する権利は法人に帰属」するそうです(ここは抜粋ではないです)。

そして私が最も驚いたのは次の法律の解釈です。
この権利の取得に関する著作権法の規定は、強行法規ですから契約によってその帰属を変えることはできません。たとえばユーザとプログラム開発会社との契約によって、プログラム開発会社が開発したプログラムの著作権は当初からユーザが取得するというような契約を締結しても、法的には無効ですから注意を要します。
だそうです!
なんかこんな契約してる会社一杯ありそうだなぁ・・・

ここまで調べた限りでは、仕事を完成させる自信があるなら
従業員・派遣でやるより、自分の成果物に対する
プログラマとしてのアイデンティティの主張ができる分
請負の方がいいと思いますね。