読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

雑種のポメラニアン

フリープログラマーの日記とか人生観とか綴るよ

サイコパス(第一期)感想

エッセイ アニメ

あらゆる専制政治のうち、臣民に良かれと思って為される専制こそが、最も過酷な圧政となる。 C.S.ルイス
ハッカーと画家」より

凄すぎるアニメだったのだが、どう紹介したらよいのか・・・
最初は異常犯罪のクライムストーリーなのだが
11話にようやく異常犯罪事件の黒幕槇島と主人公あかねが対峙してからの
怒涛の展開が凄まじく素晴らしい。

アニメとしては表向き刑事こうがみ対異常犯罪者槇島という構図をとってはいるが
究極的にはあかねの人間性とシビュラシステムという
一見完璧に機能しているが非人間的な社会システムとの戦いがテーマ。
なのだが、それは現在放送中の続編に託されたようだ。

安全な社会システムとして世間に「認知」されている「異常な」システムとの戦いの困難さを表現するために、冒頭の言葉を引用しました。

シビュラシステムを破壊寸前まで追い詰めるのが
ハッカーというシチュエーションは
冒頭の言葉の意味が分かる人には当然といえば当然。

このアニメを見て、シビュラシステムみたいなシステムを人類が容認するはずがないなんて楽観的な感想を抱いたとしたら、歴史と政治社会に関する勉強・認識が甘いと思いますね。
歴史的に見れば、ナチスの台頭を許したのはドイツ社会だし
今現在だって、中国・北朝鮮で為されている圧政だって
結局はその社会が容認してるからでしょう。

以上は極端な例ですが、アメリカが行っているあるいは目指している
究極の管理社会は詰まるところ、管理されていると認識できない大衆が
「良かれと思っている」ものとなっている(またはなる)でしょう。

結局作中では槇島は社会システムに挑んでいるかのように見えますが
真の敵(というか問題点)はその社会システムを
「良かれと思っている」大衆なんだと思います。

政治的無関心や自らの意志で判断することを放棄した無責任な大衆が
どんな恐ろしい社会システムを生み出すかを鋭く指摘した
素晴らしい近未来SFアクション作品だったと思います。

私はこういう社会システムをアメリカや
その飼い犬に成り下がっている日本の政治家は目指していると思います。
きっとそういう社会システムに立ち向かうのは「ハッカー」なんだろうと予想しますが、できれば大衆がそこまで愚かにならないよう期待したいところではありますね。